Memo

ブルーのハートだったらば

どんな気持のときだろうとか

ショコラやバニラのステッキがペロペロキャンディになって

売ってたらわたし買う!とか

色んな想像がふくらんでく。愉快。

お花やチョコレートを降らせたり、

沢山のスイーツに囲まれたり

プリズムみたいなハートに、すぐに夢中になった。



そうして、シュガシュガルーンを読みながら

リラックスしてたつもりだった。



外の空気を吸わなきゃと

少しだけ離れた商店街まで出掛け、

お休みの日の、にぎやかな道を行く。

ゆっくりと歩き、オリンピックを発見して

にんにく・せんべい・ココアなどを購入した。

それからドラッグストアで

キッチンペーパーなども買い足して

でも気づいたら、気持がズブズブと沈んでく

まるでエンデの本にでてくる悲しみの沼みたいだった。



なるたけ遠回りをして、なるたけとろとろと歩いたけれど

部屋に辿り着いてドアを開けて荷物を置いたときには もう。



ネギを刻む?



忍び寄るメソメソ。ポロポロこぼれる



こんなじゃダメだと思い、お水を買いに行くことを思いつき

またコートを羽織った。



結局、お水二本を購入して

坂道を上がっていくと、視力の落ちために

スーツ姿で立っている彼がぼんやり見えた。



二人で部屋に戻り、ベッドに座る。



あまりにもきれいなめめをしてそこに居て

不謹慎にもみとれた。

チビ猫の「きれいなおめめね」というセリフが浮かぶ。

そのときのトキオのめもこんな色してたのだろう。

ごめんねって繰り返して ぎゅうっとしてくれた。

またポロポロこぼれてくる。



二人とも疲れていたのか

気づいたら眠ってしまっていた。

ふとめを覚ますと

とても強くぎゅうっとされたままの姿勢で

長く眠ってしまっていたため、からだがカチコチになっていた。

まぬけで 幸せなカチコチ。



それから一緒にグリーンカレーを食べる。

くまちゃんからいただいたブロッコリーミニトマトも。

チーズがいい感じにとろけていて、美味しい。

二人ともおかわりをした。

ただ、わたしの好きなグリーンカレーはもっと

ホウレン草の食感が不思議にモルモルとしたものなので

次回はさらにたっぷりとホウレン草を入れようと思う。



押して欲しいボタンがあるの、と予告していた

こないだのアンパンマンのボタン。

パカッとまのぬけた音でフタが開き、

途端に、ニッコリする横顔を眺める。

やっぱりだった。

きっとこんな風にわらってくれるっておもっていた。

こんな風に。

ワラわずに、わらってくれるひとをずっと探していたと思う。



それから、ヒミコ。



初めて入ったスーパーでみつけた

エンゼルパイを食べながら、観た。

かためのチョコパイに歯形をつける。

マシュマロがビニョンと伸びて、思わず口を開こうとしたら

ニッコリとした彼に先に言われた。

「懐かしい味がする」



ジョーの*1キリリとした姿勢の良さと同じくキリリとしたシャツ。

一瞬きり見えた可愛いてんとうムシグッズ・はしゃぐ流しそうめん

ヒミコの素敵なターバンとかヒラヒラ服の模様のエキゾチックさとか

さおりの小人みたいなクツとかピキピキピッキーとか

ムスッとした表情とか眉間にしわ寄せてるのとか

踊るきれいな足とか

カーテンが日の光を透かしたときのきれいな青色とか。



深刻なようで、ちっとも深刻ではなく

さかさまに見えた素敵な景色を

掬いあげたような、味わい深い粒を含む

クセのある クセになる 映画だった。
誰かを慈しむ め。ひと時を慈しむ 姿をあちこち見かけた。*2



またひと呼吸おいて観て、それからしばらくしてからまた観て

繰り返すお気に入りのうちのひとつになりそうだ。


*1:わたしはいつもオダギリを思い出せず、ジョージョーと二回ほど口にして初めて、オダギリを思い出すのだった。

*2:西島さんはどんなでも素敵だった。