Memo



明け方四時頃「親切なクムジャさん」。

オールド・ボーイほどには練りこまれていなかったけれど

あっちゅうまにラストまで。


それからラーメンズの「鯨」を

観ているうちに眠りに落ちていった。


ふと気がつくと、くまちゃんからメールが届いていて

京成薔薇園へのお誘い。時差で気がついたため、

もうくまちゃんは既に千葉に向かっている途中だった。

行きたかったな。


昼過ぎになっても彼からの連絡はなく

じょじょに不安になってくる。


流れるプールと水槽が組み合わさったような場処に

先輩と居たら、恋人が向こうの方から泳いでくるのがみえる

ガラス越し水に髪をプワプワさせながら

水中で何かわたしに話しかけている

なんて伝えようとしているのかが判らずにいると

水面に顔をだして、突然、サヨナラを告げられた

真剣を通り越し、今まで見たことのないような

とてもこわい顔をしていたので

それが本当のことだと判った


今までのしあわせな時間も全部消えてしまう

本当に本当にもうダメなの

二度訊ねると深く頷いた

最後だけヒトコトって

いっぱいしあわせにしてくれてありがとうと伝えた


どこか旅館のような部屋で

荷物を寄せてまとめる作業をしながら

これが夢だったらいいのにと口にした

疑いなく現実のことなのだと

呆然としながら

ものすごい喪失感がジワジワと胸に迫ってくる


めが覚めて、しばらくして、夢だったと気づいた。

涙がビャービャーと流れていき、腕でめがしらを塞ぐ。

昨日といい、今日といい、こんな夢ばかりみる。


掃除機がけをして床を吹き、

洗濯物を干して幾分気持がすっきりとした。


それからドンキホーテに出かけて

はじめてのドンキ祭り、

ハリウッド48やらポン洗浄やら

水分パックやらマスカラなどなどを購入。


帰ってきてからも、電話もメールも通じず、

あれは夢じゃなかったのかもと思えてくる。


連絡が来たのは6:30p.m.で

お家に帰ってきてからも明け方まで仕事をしていて

今までずっと眠っていたのだそう。


家でただ待っていてもまた気をもんでしまうと思い、

久しぶりに近所らへんをぐるりと散歩した。

いつのまにか、あちこちで紫陽花が咲いている。

白の、むらさきの、ぴんくの、水色の。

ちょんちょん、触れながら歩いた。

川沿いの道、沢山の橋をあみだくじみたいに幾つも渡る。

歩いている間に、四匹ものにゃんこ達とすれ違った。猫日和。

G.D.H.M.やHARCO*1やなんかを聴きながら、歩く歩く。


20時ごろに来ると言っていたけれど

着いたのは22時頃だった。

メソメソメソメソタイム。

待っているあいだに、沢山沢山考え込んでしまう。

時間への価値観が違うんかな。

この違いは決定的な何かになるのだろうか、なんて。

いつもみたいにヒトリを楽しむスイッチをいれられず

いらんことまでいっぱい思いついて

勝手にヘトヘトになった頃、ガチャリとドアが開いた。


恋人の申し訳なさそうな顔をみた瞬間、

すぐにどうでもよくなった。

この穏やかでおっとりしたひとが

だいすきだなぁとしみじみ想ってしまったのだ。

わたしの心配なんて本当にアホみたいで。


殆ど一日、何も食べていないおなかはグーグー。

チビちゃんの中華屋さんに行き、もりもり食べた。


夢の話をしたら困った顔をしていた。

そんなこと絶対ないよって。

恋人がわたしを悲しませることをするはずなど

ないと一緒に居るとものすごく解るのに

顔がみえないと途端に心配が暴走をはじめてしまう。

しんじるとかしんじないとか

もうそういうのからは離れていたいと

そういうのを自分が思うことすらうっとおしいと思っていたけれど

しんじる気持が足りないのだと自分でも解っている。


ひかれるかもと思いながら

昨日購入したべべを見せたら可愛いと言った。

お風呂上りに着たら、また可愛いと。


寝巻きに言っているのであって

自分のこと言われているのとは別だけど

可愛いと口にする口調が口をついてでた感じで

にんまりうれしくなる。


長い一日が終り、

安心な距離の、安心な温度の中で眠った。

*1:マウススプレーという曲が今ある心境にピッタリ。