Memo



たろ姉の誕生日。

おめでとさま。幸せを太鼓判、祈りとともに。


やることなすこと気に入らない様子で

口にすること全てを拒絶している。

まるでもぐらたたきみたいに

何でもかんでも否定されている姿をめにして

そのたびに疑問符を浮かべていた。胸がズキンと痛む。


今日はとりわけ、ヒドイ。

状況を把握することもせずに

投げやりにされている。


そんな時、いつもの法則で

当然コチラにおはちがまわってくる。

そうしたら最善の方法を、と思うわけで


あれこれ対応している最中で、ようやくメを向けられ

わたしの対応をみて

急速に機嫌をそこねたらしく、ピシャリとやられた。


理不尽に思いながら、話を聞いているうちに

だんだんと、泣き顔になっていった。

昨日の夜うまく寝つけずにいた

その睡眠不足がたたってくる。


もっと別の言い方が出来るだろうにと思う。

それもしかたない。

そのヒトが生きて選んできた方法、言葉。


そのやり方を受け入れられないというのも

その余裕のなさを受け止められないというのも

わたしの心の狭さだ。

正しい一面を知っている。素敵な一面を知っている。

なのに

もう、ダメだった。

もう一緒に頑張ろうとは思えない。


わたしはわたしを責める。この場処は心が荒む。


ただただ穏やかに暮らしたいと思った。


お昼は駅前のパスタ屋さんへ。

ベーコンとキノコのトマトクリームソース、

プラスカフェラテ。スープ付き。


お昼から戻ると一呼吸置いて

状況を把握したらしく、謝られた。

自分の愛想をうらみながら、心はもう決めていた。


居残りをして

あがってきた書類のチェックをしていく。

向こうの川では数人が集まり、あれこれ談話している。

誰かが誰かを評価すること。能力のこと、人柄のこと。

参加せずにもくもくと取り組む。


別にどうでもいいと思った。


どうでもいいと思ったくせに

帰り道、ヒトリになると泣き顔を我慢して顔がひきつれる。

しゃっくりあげそうなのを飲み込んで飲み込んで


本当にどうだっていい。


夜、恋人にメールをすると

電話をかけてきてくれた。


どうしたのってやわらかい声できく。

話したら泣いちゃいそうで

声をきけただけで心がやわらいだ。安らいだ。


歩きながら話していて

自販機で飲み物を購入しようとして

小銭を溝に落としてしまったらしく、一度電話を切り、

切ってからもまた電話をかけてきてくれた。


話していると気持が落ち着いてくる。


愛しい。


その後、後輩ルンルンからも
電話がかかってきてお話をした。


席で涙をのんでいるとき

横でひどく心配してくれていた。

涙姿を目撃されるなんて恰好がワルイったら。

恥ずかしいことだと思うし、社会人としても失格だ。

お昼に届けてくれていたメールにも

じゅんわりと泣きそうになった。

ありがとね。