Memo



彼の会社の方々のバーベキューに

ご一緒させてもらうことになったので

助手席でドキドキと

あれこれ想像しながら、千葉へ向かった。


首都高、ぐるり大回りで浅草を通り、

気づいたときには

田んぼの緑がキラキラした見晴らしのよい道に。


わが家にはバーベキューという文化がなかったこと

プラス、わたしの驚くほどの友だちの少なさにより

今までちゃんとした?バーベキューに

参加したことがなかったことを、ここに告白。

しょぼいながらに、経験値ちょっぴりあがったかも・・・。


空と草原が、

ぱーっと広がっていて気持ちのいいキャンプ場で

ジュージューが始まった。


彼の同僚、あとは別のエリア・部署の方々と

お友だちやご家族の方々を合わせて総勢15名前後。


手持ち無沙汰でぼーっとしているよりも

何かやることがある方がよいので

最初はずっと、焼く係をしていた。

ぐんぐんいい匂いがからだに入ってくる。

裏っ返しては様子を伺う。

まだかなまだかなってなんだかワクワク。

焼く、という行為自体が好き。←大袈裟な言いまわし


ピートロ脂がのっていて美味しかったー。

タマネギもピーマンもナスも熱くて

美味しいところをハグハグ食べていく。


知っているのは彼と、

彼をわたしに引き合わせてくれた方だけだったので

例によって、猫かぶり&ひとみしりをしていると

女の子たちが気さくに声をかけてくれた。

皆いいコ達。

ビールを飲みながら、お肉を食べて

おなかいっぱい。案外と楽しんでいるのだけど

あんましそうは見えないのか、

しきりと気遣っていただいてしまい恐縮しつつ

まぁいつものパターン。


話をしている最中にとある話題。

そんな場でも、そんな立場でもないのに

言わなくてよいことを口にした。

いじわるな心だった。


しばらくした後、草むらを

足でかきわけながら歩いていく。


小川があるらしいので見てみたい気持と

少しだけ皆から離れてヒトリになりたい気持と。


他のグループのちびちゃん達が水着を着て

パシャパシャと水遊びをしている。

半分、土に埋まったタイヤに腰かけて

夏の濃ゆい真っ白雲を眺める。

からだが太陽の熱であつくって、気持ちがいい中で

泣きそうな考え事。


感じて解かっていたことを

いざ別のひとを通して聞いたのが

身に堪えた

胸がズシンと重くなる


あのコは怒っていた

そうしてやっぱり、泣いていた


夢にまでみたけれど、夢じゃなかった。


非生産的だと分かっていても、止められない

どこをどうとっても

わたしのしていることは、裏切り行為にしかならない

誰かの涙、憤りと諦観と


自分を責めて、胸におもりをぶらさげても

しょうがないって知っているよ


でも、このおもりはわたしに必要なおもり


後ろから恋人の声がして

振り返ると、

「結構、水ぬるいね」なんてわらいながら

こちらに歩いてくるところ。


全部知っている彼が
気にしなくていいんだよと言う


本当はそれじゃいかんと

解かっていても

どこかで割り切る必要があって

でも、考えずにはいられないし

おもりを投げ出すことは出来ない


うんとこたえて

ただただ

めのまえの風景にだけ、集中する。


キラキラした緑、深い青、鮮やかな白。


オーロラエクスキューション?

心を決めた。


バスケのリングが設置されているらしいというので

わたしもついて行く。


恋人がシュートする姿、

いつかみてみたいと想っていたので

めちゃんこうれしかった。

3on3、グーパージャスで同じグーチームになった。うは。


最初はなかなかうまく決まらなかったものの

途中から、ザシュザシュ決まりまくり。

素敵だった。

ダラダラ流れる汗もなんのその、

時間も空間もキラキラしてた。

たぶん、わたしの心が

きゅんきゅんのキラッキラだったから。


パーチーム勝利の後、

少しだけ二人で残って

恋人のシュートする姿をめに焼きつけた。


バスケから戻ると、お肉や野菜だけでなく

焼きおにぎり、パエリア、

それにハンバーグまでこさえている。

用意周到、素晴らしいBBQ魂。

おまけにちびサン達のために、スイカ割りまで。


目隠ししてスイカ割りをする

大人男性代表?に恋人が選ばれ、

バットおでこつけグルグルを10回の後で

正反対の方向へ誤誘導。

わたし的にはちょっぴり切なくなったけども

ちびサン達も皆笑顔になり、いい雰囲気になったからよしとする。


先輩とお話したり、

いじられたりいじったり、

恋人が楽しそうでうれしい。

ちゃんと、皆に可愛がられているんだね。ひと安心。


美味しい、充実の時間、

珍しいくらい夏らしい夏休みを過ごせて

楽しかった。お世話になった方々、呼んでくれた恋人に感謝。

どうもありがとうございました。


帰りは渋滞もなく、

すいすいとあっという間に都内に到着した。


恋人の素敵提案により、

31アイスクリームに寄って

雪だるまを食べて帰る。夏満喫。


お家に着いて、すぐシャワーをあびる

二人ともなんとなく日焼けした感じ。

こんな風もいいね。


あたまが少しだけズキズキしていたけれど

ちょっとだけ横になるとすぐに復活した。


二人ともきっと疲れていたけれど

だいすきな気持がじゅわじゅわ沸いて

なんだかニコニコしてしまうのだった。