memo


朝気づいたら、お隣にぼっちゃんが居ない。

居間に行くとソファーで眠りこけているコ発見。


お風呂にのんびり入り、朝ごはん先食べてていいよなんて言う。

一緒にごはんたべる!とまたにらんでしまった・・・


それから、みてみてとパンツをみせにきた。

実は彼にいちばんよく似合うと思い*1

選んでいるとき、これだけは外せないと思う色柄だった。

とてもよく似合っている。

ぐうたらなとこも時間にルーズなとこがあるのも知ったけれど

ぼっちゃんはわたしにとって変わらずに、素敵なひと

でもまるで正真正銘の、素敵なひとみたいなパンツ姿。


一緒の電車に乗る。

たったそれだけのことなのに

いつもばかみたいにうれしくなる。


近頃の月曜の中でいちばん忙しい一日、

またたくまに時間が過ぎた。


帰りの電車の中で

「となりの国のスープとごはん」*2を開く。



涙がでそうになるのをこらえる

お料理を作るときの、心得。心。

もやもやしていた迷いある気持を

そっくりそのまま言い当てられた。包み込まれた。

李さんのことば。


キッチンで過ごす時間は

家族のために多くを費やしているように

思われるかもしれないけれど

実は多くのものを与えてもらっている

いただきますとごちそうさま

おいしかったありがとうという笑顔

ちょっとしたことでもその瞬間、

料理によって心が通い合っている


お料理は、家族のからだを健康にしながら

実は、自分の心を豊かにしてくれるもの


料理に込めたさまざまな思いが伝わること、

自分が必要とされていると感じることはとても幸福なことなのです

それによって、どれほど勇気づけられ

生きていく喜びを与えられることでしょう とあった。


ごはんを作るのはだいすき。


計ったり切ったり混ぜたりこねたり、ことことを眺めたり

湯気にほんわかしたり、いい匂いを吸い込んだり



とってもしあわせなこと


くだらない自負、いつも一生懸命作っている。

手際も段取りもわるく、誰に教わるでもない自己流のやり方

不器用にあちこち手に傷をつくりながら作る
とても見られたものではない姿。


そうして出来上がったごはんが

自分ですら美味しいと思えないことがしばしばある。

出来上がりの見た目もいまいち・・・

かなしくなる。


まだ修行中と思ってきたけれど

わたしはお料理が下手なのだろうか

疑問に自分で判を押そうとする。

センスがないのだと、その度にひそかにいちいち

落ち込んでしまうのだった。

そうして思うこと自体に疲れて

ときどき、台所から離れたくなってしまう。

作ることをたべることを

一緒にいただきますをすることを、愛していても

離れたくなってしまう。

いつもいつもではないけれど

作ることの意味を、時折見失ってしまう。


それでも、まだまだまだまだ修行中だもの

きっといつか美味しいごはんが作れるようになるよなんて

自分を励ましながら日々がんばるのだった。


そんなわたしに

李さんの言葉はグラグラと届き、響いた。*3

必要とされていると感じることの幸福

本当に、そのとおりだと想う。


昨日はわたしのワガママを聞いてもらったので

今夜はすき焼きにしようと決めていた。


帰るねコールのとき、伝えたら

言葉ともつかない声をあげていた。かわいいボウズだ。


さっそく李さんのレシピを参考にして

韓国風をアレンジしたすき焼き。


支度を整えた後、帰りを待つあいだに

幾度か立ち読みして買わずにいた

クウネルをお風呂で丁寧に読み返していく。


美味しくごはんをたべた後

昨日思ってもみないことを言ったことを謝った。


したら、解ってるから大丈夫だよと

やさしくわらって言うのだった。


なんてことだ。

つめたいスイッチがはいるときに

暴言を吐いてしまうことも

それをすぐに後悔することも、全部解っているのだ。


ぼっちゃんだいすき


想うから、甘えないようにする。


*1:パンツに似合うもへったくれもないだろうが、ヒイキメの尺度で。

*2:レシピはもちろんのこと、ウー・ウェンさんのきりりとした無駄のない言葉と李さんの心がほこほこするような言葉が素晴らしいレシピ本、おすすめです。

*3:それからレシピのしたの「*ウー」「*李」の表記もキュート!