gohan_yoru
じゃがいもにんじんのおかか煮
春雨のひき肉炒め
ブロッコリーのオイル焼き
お麩の白味噌汁、とろろごはん
ごはんをたべながら、ぼっちゃんに
彼女の得意料理を訊かれたら、こたえられるようにしといてねー
なんていつもみたいに言っていたら
うーんと考えながら
ぼっちゃんが真剣な顔をしてクチを開いた。
高い位置に、手で左から右へやまを作りながら
これお世辞だから言ってるんじゃなくて本当の話
レベルが高くて選ぶのが難しいんだよ、と言った。
ときどき変わったものもでてくるけど、
今日はあぁだろうなぁなんて普通は大体分かるのに
まったく予想がつかなくて、毎日楽しみなのって。
そんな風に思ってくれるだなんて
言ってくれるだなんて、思いもしなかった。
まためめに水たまりができてしまった
ぼっちゃんは、喜ばし上手クンだ。
それで悲しみの沼で考えていたことをクチにした。
話しているうちに
泣き声になってしまい、またハナ水までたれてきた。
したらぼっちゃんが「とろろと混ざっちゃうよー」
なんて笑いながら言うので、一緒に笑った。
ファルコンが来て、安心なところまで
連れていってくれたような気持。しあわせだと想った。