memo


今は午前中、午後と

それぞれにやることがあり充実している。

お隣のセクシーボイスさま、

つめまでしっかり追っていてあたまが下がる。

いつでもどこかしら抜け落ちているわたし、

見習わなきゃならぬことしきり。


銀座にある記念館で父と待ち合わせ。


14Fの素敵ビュー、真っ青な空の下

銀座の街並みが広がっている。晴れてよかった。


ホテルのロビーのような談話室

ちびたの頃一度来たことがあるらしい。

時折、シュッと記憶映像がよぎり、重なる。

銅版、むかしの建物や屋上ハトちゃんたちの模型。

指差しながら色んな建物のことを教えてもらった。


ここでビールを一杯!

陶器のつめたさに

ビールが極上の美味しさに感じられる。

アラスカマークのコースターも

カップのかたちもしろくまのイラストもキュートで

いっぺんに気に入ってしまった。

めを輝かせていたら

こういうのも欲しくなっちゃうのかーと笑われた。





最近はまっているという

早朝に町内で行われているラジオ体操や太極拳のことや

なんかを興味深く聞いた。


それから、こないだは悪かったなと父が言った。

いきなり泣いたりして、ごめんねと

わたしもちゃんと伝えられた。

お互いにそれを口にしなくても

通じ合えているのはわかっていて

それでもこの場、そのものが

わたしを心安らかにしてくれていた。


大きなフクロをいただいてしもうた。

沖縄のお店でたんまり買い込んできてくれた品々、

サーターアンダギーだの沖縄そばだの

むらさきいもチップスだのえび味せんべいだの

わたしの好物の、海ぶどうにいたっては2パックも!


実家用とわたし用と区別をつけるために

フクロにペンで

わたしのなまえが書かれていたのがキュンポイント。


ビールを飲み干してから移動。

夕方過ぎでも、空がうんと明るくて

歩きながら意味もなくニコニコしてしまう。


父は晴れ男。わたしは、雨のち晴れ女だ。


大好きなのだという、鶏めし屋さん

「とりめしぼん」へ連れていってもらった。


ビールと共に鶏めし!至福の組合せ。

ほどよい、くたぺたとした触感とたれの懐かしい味わい。


湯のみ茶碗に入ったスープも胸ほっこり風味。


昔から好きな店らしい。

行き着けの場処を教えてもらえるって、なんかいい。

ちいさなお店ながら、めちゃんこ美味しかった!

ぼんの前にあるチャンポン屋さんも美味しいらしい。

これはぼっちゃんも連れてこようと思う。


お店を移動。外にでて歩き始めると

空があかるく燃えるような美しい赤色をしていた。




行き着けシリーズ第二段、居酒屋さんへ。

刺身や漬物などをつまみながら、日本酒を飲んだ。


これからのことについてお話した。


考えてみれば、わたしが

忌憚なく思うままにズバズバものを言えるのは

唯一父だけかもしれない。

これを言ったら傷つけるかもしれないとか

こんなこと言ったらどう思われるだろうとか

相手の状況環境を推測しておもんぱかり

事実をとりまく様々なモノにもめを向けようとして

気遣う必要がないこと。

解り合えることなどないならそのままを受け入れようと

諦めるのではなく、最後まで伝えようと思える人なのだ。

踏ん張って腰をすえて話せば解ってくれる、という

勘違いに近いような、勝手な信頼がある。


何より、話しているとすごく楽しい。

日本酒をのんでいたこともあるけれど

時にヒトメも気にせずに、涙をボロボロこぼしながら話をした。


自分本位と思われがちな父だけど

伝え方がうまくないだけで

想いがないわけじゃないことを改めて感じた。


わたしとダーリンがしあわせになりますようにって

毎日お祈りしてくれているらしい。


祈ることは知っていても

祈られるってことにわたしは鈍感でいたので

打ちのめされるように、気持が届いてきた。


ただ一緒に居るだけで、いいと

想えるひとはなかなかいないこと


生活が根本にあって

それはくらべるものではなくそれぞれで

どれがいいってもんでもないとも言っていた。


話をしていると

あぁこのひとは単独の、揺るぎない個を

持っているひとなのだと感じる。

比較する視点には立たない。

わたしたち三兄弟のことも

本当にそれぞれに捉え、それぞれを祈っているのだった。


お前はぜったいに幸せになれよと幾度も口にしていた。

おまえの笑顔は最高だし

おまえが泣くとかなしくなると。


これからのこと、全面的に協力すると

そう言ってもらえただけで、その気持が宝だと思う。


父くまちゃんたろちゃんじっこに

なにかあるときにはわたしも全力で協力したい。


おうちに帰ってから

ポツリポツリぼっちゃんにお話した。

ソファーのうえ

ぼっちゃんのあたたかい手。

このあったかさを言い表すのはむずかしいなんて

酔っ払いながら口にしてた。