Memo

朝寝坊をして遅めの朝ごはんを食べてから

新江ノ島水族館目指して出発した。


ドライヴ だいすき。

目的地が遠ければ遠いほど、よい。

目的地が無くても 構わない。

行きたい場処があるなら、辿り着いて欲しいけれど

それより 何より もう ずっとずっと 乗っていたい。

流れる景色をみていたい。


隣には安心をくれるひと


恐怖だった首都高速もこわくなくって

一度だけ方向を間違えたお蔭で、鎌倉方面の街並みを味わいながら

向かうことが出来、得した気分。


海岸沿いの道、波が近づき遠去かるのや泡だつのを

そっと 眺めるだけで ワクワク。

胸の中にまで 波が クレープの生地みたいに

すーっと広がってはうすらいでゆく。


色んなひとと水族館を訪れたけれど

ここまでひとつひとつを丁寧に 味わっていくひとは

居なかったかもしれない。

真剣に見ているのかと思えば、ぼーっとしためをして眺めていたり

何を思いながら見つめてるのか見当もつかない。

そういうのを時折、気づかれないように 眺めてた。

いい景色。いい眺め。


水族館に来る楽しみのうちのひとつは

ベビーカーのなかや抱っこされてる赤ちゃんを

盗み見!すること、水槽をキラキラしためで見つめ

指をさす ちびた達を観察できること。


ハリセンボン、めめがにごっていた。どうしたんだろう。

表面の色もなんだか以前みたときと違う印象だった。

衝撃だったのはハタタテハゼが水槽からそっくり

居なくなっていたことだった。二ヶ月前は元気よく泳いでたのにな。

同じ水槽内で縦じまと横じまの魚がいて

「エルマーの冒険」のカラフルな竜たちを思い出す。
だいすきなお話。あれを書いた方はもしか魚好きなお人かもしれない。


深海の赤いライト灯る 水槽の前でじっとみつめる。

同じ種類の魚は幾匹もいたけれど

なかで、とりわけて小さいコが気に入った。

こちら側を向いていて

つぶらなクリクリとしためがえらい愛らしかった。

ぽてっとしたまるみのある体つきしたコ。

今日の一等賞だったと思う。


ベスト3を訊いてみると

いちばん気になったのは、まっきいろした魚だったらしい。

確かに、あのきいろはすごいと思う。

生まれたままの色が あの色なんだもの。

水族館に来るたびに、色や模様の不思議をおもう。

彼らには、自分のことなど見えないかもしれないけれど

それぞれの色模様を身にまとい生まれ、生きること自体が

定めのようなものであり、宿命。

きいろとして生きる。水玉として生きる。

アホみたいだけど

僕は僕として生きるってことを想わずにはいられなくなるよ。


そいだから、ばななさんの「虹」にでてくる

レモン色の鮫の話をしてあげた。

レモン色した鮫、あいたい。必ずあいに行くと決めている。


カプリにてかるく休憩。

甘いスイーツにブラックのコーヒーという至福の組合せ。

頼んでくれたライスコロッケの、あまりの大きさにビックリした。

ふたりで食べてちょうどいいくらい。

美味しかった。あんなん作りたい。


帰りがけ赤く光る大きな東京タワーの横を通り過ぎる。

富士山のときもそうだったけれど

いつも ちいさなカケラとして、めに映るものが

あんなに立派な姿でめの前に現れるとドキンとして

うれしくなっちゃう。


今日は、小沢さんの生まれた日で

素敵な日にならないハズはないのだった。


シンプルな気持で居られる、しあわせな連休だった。