Memo



お寝坊な朝。

ひとり起きてシャワーを浴びてから

まだぐっすりと眠っている彼の隣でネコソギの続きを読んだ。


新宿御苑を散歩。


手をつないで、わざわざたっぷりと葉が積もっているあたりに

足を踏み込ませてく。幸せな落ち葉踏み。


しめった葉っぱと沈み込む土の感触、

渇いた葉っぱに時折、踏みあたり、

パリッとちいさな音が聞こえる。

そのたび、跳ねる心。


桜ってすごいな。色づいた葉のオレンジの鮮やかさ。

でもどこか穏やかな色合いをしている。


風に葉がざわめく音に幾度でも心をさらわれた。

ちょうど西日の頃だった。


背の高い木を、見上げて歩く。

細かな葉っぱと隙間から見える空が作る模様が

めのまくをザラザラとなぜる

縦長の万華鏡をみているような気持。


空ばかり見ていても

繋いでいる手があるからよろけることもなく


自分ならどんな木、

ならなくっても一瞬きり想像するだけで楽しくなる

あんなに幾種類もある。どんなって思うだけで愉快だ。


さわやかな東京タワーがみえた。

前回訪れたとき全然気づかなかった。


きんとんうんみたいな木。腰かけたくなるような枝。


あちこちゆっくりと、歩き回った。


こんなに幸せなことなど、なかなかないよ。

「なかなか」が少しずつ、幾つも幾つも増えてく。

一緒に、ちょっとずつ。

そうだったらいいのにな。


会社の近くにある

お気に入りのパスタと生ジュースの美味しいお店に入る。


自分が好きなものを押し付けるでなく

差し出せたらと思う。

いいって、心がちゃんと思うものを

伝えてもしそれが相手にもちゃんと響くものとなり

ひとつをそれぞれが感じて味わえたら、最高だべな。
世迷いごと。だけど、真摯な心でそう想う。


ハサミ男」をレンタルした。

原作好きだったけれど、

こんな風にアレンジするのもありだなぁと思った。

麻生久美子氏を観ていたいだけという気もする・・・

ミートパイが登場しなかったのが残念。


先日彼が購入していた

ボトルキャップのジャバのおかげで

スターウォーズを観たくなる。

あんな姿でどんな風に登場するのか気になるったら!

洋画劇場やなんかで放送されているたび

チラリとめにしていたつもりだったけれど

ストーリーの内容すら実は殆ど知らない。


でも、Ⅰをいざ観ようとしたとき

「簡単に説明しよっか」と言われてブレーキがかかる。

説明されてから観るなんてナンセンスだと思う。

これからⅣⅤⅥも観ていくつもりでいたし、

説明されること自体を心が拒否している。


一気に気まずい雰囲気になった二人。


彼は全然わるくない。強情なわたし。

些細なすれ違いだけど、

自分でもどうしたらよいのか分からなくなり
だんだんかなしくなってきて、うつむいていた。


そしたら彼が、別のを借りてくるよと

パッと出掛けて「creep」を借りてきてくれた。


地下鉄の暗闇で起きた数々の恐怖・・・展開にうなった。

観ながら散々に怯えたけれど、

わずかなシーンから、境遇・理由を推測できたので

訳の分からぬ恐さではなかった。


観終えたときには

気まずさなどすっかり消え去っていた。