Memo
あじさい色のトート、
まずは、むらさきむらさきをおろした。
やさしい色合い、いっぺんでお気に入り。
Sサイズを注文したのでちょこんとした佇まい、
なのに布はしっかりとしている。
スキップしたくなる勢いでもって、かわいい。
前髪カットのため、行きつけの美容院へ。
同じ時間に起きて
仕事がんばる宣言をしていた恋人が
美容院から帰っても
まだのんびりくつろいでいたので
またスネ始めるわたし。
何がかなしいかって
そんなちっさいことでイライラしてしまう
自分の許容量の狭さと彼を困らせる自分が居ること。
恋人には恋人のペースとやり方がある。
それを自分のペースに
あてこむことなど持っての外なのに。
そのイライラも、お仕事早く終わったら
お祭りに行けるかもという、欲深い心が
発端だったりするのだ。いやらしいったら。
ただスネてるだけじゃダメだ。
ためずにいちいち伝えようと決めたので
早めに仕事を終えられたら、
お祭りに行けるかと思ったのと正直に伝えた。
したら、お祭り行く!がんばる!とダーリン。
お仕事がちゃんと終わったらでいいよと
今度は逆に心配になったりもして
何というか、乙女心はむずかしい。
とりあえずお昼の時間だったので
おそばを食べに、近くのお店へと出かけた。
帰って来てから、また少しこれからのことを
話し合った。うきうき。*1
それから彼がお仕事がんばっている後ろで
静かにしていようと求人冊子やマンガなぞを
めくっているうちに、ねむりっこ。こんこんと眠った。
めが覚めてひとくぎりついた
彼も一緒にベッドの上でごろごろりん。
ラズベリー色と白の、コントラストがキレイな
ヨットが浮かんだ。あれは何だろう。
可愛いくつした姿とか。
眠るだけの一日じゃかわいそう、なんてやさしい恋人。
お仕事している後ろで寝ちまうダメ彼女だっていうのに。
阿佐ヶ谷七夕祭りへ。
地下鉄にゆられている間も
他愛のない話をして、クスクスわらいが続く。
商店街のアーケード内に一歩足を踏み入れると
大きな手作りのキャラクタのはりぼてが
幾つも宙吊りにされている。
おでんくん、悟空、トトロ、たらこキューピーなどなど。*2
それに七夕らしくカラフルな吹流しが
あちらこちら風に吹かれてキラキラと
なびいていて、とにもかくにも賑やかだった。
七夕祭り、はじめて訪れたので
毎年の雰囲気など全く分からないながらに、
地域のひと達の愛情と熱意が空間いっぱいに
ぎゅうぎゅうつめこまれている感じ。
このお祭りを盛り立てていこうとする
熱を感じて、うれしくなった。
濃厚なお祭り特有の空気と
焼き物、水気のある物、色んなモノの入り混じった匂い。
長い長い行列の中、手を繋いで歩いてく。
二人だと、人込みのガヤガヤも全然気にならない。
青海苔たっぷりのヤキソバを頬張り、
ビールを飲んで、とっても楽しくなってきて
自販機で煙草を買う、後姿を眺めながら
あぁ、一緒にここに居られてうれしいなぁ
しあわせだなぁとしみじみ想っていた。
歩きながら、あちこち冷やかしていく。
持って帰らなくてもいい金魚掬いや
本場フランス人の作る
キッシュのようなクレープなど
商店街ならではの、多様な出店たち。
胡椒のよく効いた串刺しスペアリブを
二人で汗を拭き拭き食べる。美味しい。
ピンク・グリーン・ブルーの色つきラムネなぞもあった。
恋人がその店でラムネを購入しようとしていたので
まさかまさかとドキドキしたけれど、
ノーマルのを選んでいたので安心した。飲み終えた後、
透明な青いビー球をしっかりといただいた。*3
のりたっぷりのお団子、あんこのお団子も
交互にひと団子ずつ二人で食べていく。
おなかの方からアーケードに進入したので
ようやく入り口までさしかかり、恋人の一服タイム。
目の前の不動産屋さんの間取りを眺めて、
広がる夢。
もう一度、道を折り返し、
お祭りパレードに足を踏み入れる。
恋人が美味しそーと声をあげ発見した
イチゴのコンポート&練乳がかかっているカキ氷!
マンゴーやゆずなんかも可愛らしく、具がのっている。
邪道も時には素敵。
あーんしたり、されたりしながら
シャリシャリ口の中でとけてく氷を楽しんだ。
少し道を横に入るだけでたちまち
色の無い静かな街になり、
そこへ気持ちよく風が吹く。
あんず飴はなかったけども
楽しい時間だった。大満足。
一人きりじゃ叶えられない夢、*4
叶えてもらいました。どうもありがとう。