Memo


いってきますを言おうと

ちょんとつついてみたけれど、

口を開けてあどけない表情で寝ている恋人。

正直、まぬけ顔。でもカワイイと

なでなでしたくなってしまうのであった。


一方で、いつまでカワイイと思うのだろうと

賞味期限にまで思いを馳せてしまう。

前置き保険をかけるのはいけないクセ。


意外とずっとこの気持のままかも、

なんて想い出している

今日この頃を、いさめようとしている?


友人の結婚式。


あめこちゃんと待ち合わせ。

相変わらずのスラリとした美人さん、

のほほんとしたお話口調に和みながら

電車に揺られる。


ミスドでお茶をしてポンデをかじり

一息ついた後、会場に向かうと

可愛く着飾った元同僚のコたちがいた。


きらびやかで若いおなご、という感じ。

よく笑い、本当に明るい。

会社に居た頃と同様に

川の向こう岸の、遠いところで微笑ましく

その様子をそっと眺めていた。


物心ついた幼稚園の頃からそうだったな。

小学・中高、大学、アルバイトなどでもそう。

のきんにくがこわばるような

いきぐるしさを時折感じる

いつもいつもではないけれど。馴染めない。

女の子特有の、グルーヴ空間がある。

懐かしく思い出した。にがい。


大人になってからは

そういう場では気配を消して

そっとしている術を覚えた。

静かにフェイドアウトしていく。

居なければいけない場処なんてないんだもの、

居たい場処に行けばいい。居ればいい。


花嫁さま、凛としていてきれいだった。

ウワサの旦那さまもうんとやさしそう。

AB×Aカップル4組のうちの1組だったので

あー確かにあれはケンカしなそうだなぁと

しみじみ思った。


元同僚のコ、姉妹ともに素敵な才能を披露、

ユニークな祝辞とお祝いの唄。


圧巻だったのは、花嫁さまが

小さい頃から習っているという和太鼓の会の演奏。


いくら聴いていても

飽きることがないと想った。

みんなきっと、からだからこころから

魂まるごと太鼓の音に揺さぶられて

様々なことを想っていたのだろう。


かくいうわたしも

恋人の、やさしいキモチのことを想っていた。


お料理おいしかったー

明るいうちからビール飲めるってしあわせ!


新婦から母上さまへの手紙、のとき

新郎が新婦の涙をすぐに

さりげなく吹いてあげていた。いい手紙だった。

さいごの、新郎さまの言葉は

頼もしくはっきりとした決意表明だった。


もしも式をあげるとなったら

わたしは、いちいち、ちいさな

ひとつひとつを受け止めてひろいあげて

泣きっぱなしでとても式どころではないと思う。

筋金入りの泣きムシ、架空を想うだけで

涙目になっていたくらい。


披露宴が終り、皆さまが

新郎新婦と写真撮影をしている中で

すぐに会場を後にした。

わたしはそれぐらいがちょうどいい。


とても素敵な式だったと想う。

お二人様、どうぞ おしあわせに。


少し疲れてしまったので

お家に着き、いただいたお花を生けた後に
横になるつもりでいた。

すると、お仕事の手伝いをしに

午後から出かけていたダーリンより連絡があり

チビちゃんの中華屋さんで夜ごはんを、という

うれしい提案があり、賛成して待ち合わせ。


久しぶりの中華、美味しかった!

どうやったらあんな味に作れるのだろう。

注文し過ぎたため、すぐにおなかいっぱい。

包んでもらいお持ち帰りにした。


沢山おしゃべりするでもなく

もくもくとたべながら

ポツリポツリお話しする

ダーリンとの時間、空間が好きだなぁと想う。


「県庁の星」をレンタルしたのに

わたしは二秒と持たずにソファーでねんね。


ベッドに移動してからは

ヘンなユメをみてうめき声をあげていたらしい。

目を覚まし、横に居る彼に

半分眠ったまま説明をして

ぎゅうってしてもらった。

今考えるとわらい話だけども

渦中は、本当にこわかった!